根面カリエスってなに? 〜お口豆知識〜
2019年01月9日
みなさま本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、本日は「根面カリエス」についてです。
根面って?カリエス?簡単に説明していきます。
根面とは歯の根の部分、カリエスとはむし歯のことをいいます。つまり、「根面カリエス」とは歯の根の部分にできたむし歯のことです。歯の上部は「エナメル質」と呼ばれる比較的強い歯質で守られていますが、歯の根の部分は「セメント質」という弱い歯質になっているため、とてもむし歯になりやすいのです。
「40代以降&歯周病の方は注意!」
通常歯の根っこは歯ぐきに覆われています。ですから、むし歯の原因となるプラーク(歯垢)もつきにくいので、根面カリエスにもなりにくくなっています。
しかし、歯ぐきは年齢とともに下がっていきます。早ければ30代後半jから歯の根っこが露出し始め、根面カリエスになる危険性が非常に高くなります。また歯周病によって歯ぐきが下がっている場合はさらなる注意が必要です。
「かぶせものをしたところも注意!!」
かぶせものの治療をした箇所も根面カリエスの注意が必要です。
かぶせものは製作当初はぴったりできていても、長年の使用などにより少しずつ隙間ができてしまいます。
歯の根っこにかぶせものの境目がある場合、この隙間にプラーク(歯垢)が入り込みむし歯になってしまうリスクがとても高くなります。
早期に発見できれば、レジンと呼ばれるプラスチックなどを用いて比較的簡単に治療ができます。しかし、「かぶせもの」をしたところ、あるいはむし歯があまりにも進行している場合は、かぶせものを作り直したり、神経の除去、また抜歯が必要な場合もあります。
根面カリエスは自分ではなかなか見つけられないので、歯科医院での定期検診で見つけてもらいましょう。