メタボの怖さ、知ってますか? 〜お口豆知識
2020年02月5日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
立春を過ぎて一年のうちで一番寒い時期とも言われますが今年はいつになく暖かい日が多いようです。暖冬の影響で雪が必要なスキー場に雪が少ないということも聞きます。
今朝も家を出る時に氷点下にはなっておらず過ごしやすいような気がしますね。
さて、今日はメタボの正しい意味について知っておいていただきたお話です。
「最近お腹が出てきちゃって、、、」と鏡を見てはため息をついてる方も多いのではないでしょうか。メタボリックシンドローム(以下メタボ)の判断基準はきちんと決まっており、日本では以下のような基準です。
「ウエスト周囲が基準値を超え、かつ高血糖、高血圧、脂質異常症(高脂血症)のうち2つ以上があてはまる場合」
ウエスト周囲の基準値
男性:85cm
女性:90cm
メタボを放っておくと、動脈硬化が進んで血流が悪くなり、脳血管疾患、心血管疾患、糖尿病など、命にかかわる病気のリスクが高まります。
実際に、肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症(高脂血症)のうちいずれか一つを持つ方は、何も持たない方に比べて心疾患になる危険性が約5倍であり、3〜4つ持つ方は、その危険性が約36倍に跳ね上がるという研究結果があります。(危険因子・肥満・高血糖・高血圧・高コレステロール労働省作業関連疾患総合対策研究班の調査より)
実は歯周病を予防することはメタボを防ぐことにもつながります。その方法は実に単純明快。「よく噛んで食べること!」よく噛むと唾液がたくさん出て、食べかすが歯につきにくくなり、歯周病予防になります。
さらによく噛むことによって脳内の「満腹中枢を刺激してエネルギーを消費させる物質(神経ヒスタミン)」が活性化されメタボの予防に!よく「一口につき30回噛みましょう」といいますがこれにはきちんと意味があるのですね。
30回噛む→満腹中枢を刺激→食欲低下、このサイクルがいいということですね。
歯周病が全身疾患と大きな関わりがあると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
近年、口腔内の小さな傷から血管内に入り込んだ歯周病菌が、さまざまな全身疾患に関係していることがわかってきました。その中にはメタボのリスクとしてあげた心・脳血管疾患や糖尿病なども含まれます。糖尿病が歯周病を悪化させ、さらにその歯周病が糖尿病を悪化させる、、、という負のスパイラルがあることや、動脈硬化をおこしている血管から歯周病菌が見つかった、という報告もされています。
歯周病菌と全身疾患との関わりとしては、脳梗塞、心筋梗塞・狭心症・高血圧、糖尿病の悪化、がん、骨粗しょう症、動脈硬化、誤嚥性肺炎、低体重児出産・早産のリスク、などがあります。
正しい食生活を心がけることに加え、メタボには適度な運動、ストレスの解消が必要と言われます。
歯周病には毎日の歯みがきと歯科医院でのメンテナンスが大切です。普段の習慣をほんの少しだけ見直すことも必要ですね。
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入れ歯のお手入れ 〜お口豆知識
2020年01月29日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンスデンタルオフィスゴリのはまです。
昨日の冷たい雨から一転、暖かく春先のような気温になっています。体調管理が難しい季節です。暖かくしてお過ごしください。
さて、本日のお口豆知識は、「入れ歯のお手入れ」についてです。
入れ歯はその構造上、歯茎との隙間があり、ここに食べかすやプラーク(歯垢=細菌のかたまり)がたまりやすくなります。
また、部分入れ歯にはクラスプと呼ばれる固定用のバネがついており、ここにも同じように食べかすやプラーク(歯垢)がたまります。
入れ歯を不衛生にしておくことで、むし歯、歯周病、口臭などの原因となりますので、しっかりとしてお手入れが必要です。
入れ歯の掃除の基本はブラッシングです。
必ずお口から取り外して隅々まで細かく掃除することが大切です。
入れ歯はプラスチックでできているものが多いため、研磨剤入りの歯磨き粉を使わず、あまり強く磨きすぎないことが大切です。
専用の入れ歯用ブラシを使用し、やさしく磨きましょう。
クラスプ(バネ)の部分は特に念入りに磨きましょう。
細かな部分の汚れをとるには、付けおきの洗浄剤を使うのも効果的です。
例えば、このようなものは使いやすいでしょうか。
「入れ歯洗浄剤キラリ」
http://www.nissin-dental.jp/products/materials/allmaterials/kirariJ/index.html
洗浄剤キラリは当院でも取り扱いがあります。ご質問はお気軽にスタッフまでお声かけしてくださいね。
熱いお湯に入れると入れ歯が割れてしまうことがあるので、必ずぬるま湯につけてください。
また、洗浄剤をあまり頻繁に使いすぎると、入れ歯の耐久性を短くすることもあります。
おやすみの時に入れ歯を外した方がいいかどうかは、お口の状態によります。
歯科医院で確認してみてください。
外す場合は、入れ歯は乾燥すると割れやすくなってしまいます。
必ず水などにつけておくようにしてください。
入れ歯にも歯石がつきます。
歯石は細菌が繁殖する原因となりますが、除去するのが難しいので、定期的に歯科医院で取り除いていくようにしてください。
また、入れ歯はお口の状態の変化により不具合を起こしやすいので、そのチェックのためにも定期的な来院をお勧めします。
入れ歯が合わないからといって、使うのをやめてしまうと、お口全体の寿命が短くなってしまいますので、必ず歯科医院に相談してくださいね。
入れ歯はお口に馴染んでしっかり噛めるようになるまで調整や時間がかかったりすることも多いですが、あきらめずにしっかり歯科医院で調整をして使っていただくことが大事です。
何かご質問があれば遠慮なくお声かけてくださいね。
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歯ブラシの選び方 〜お口豆知識
2020年01月8日
明けましておめでとうございます。。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。。
早いものでもう正月7日も過ぎそろそろ慌ただしい日常に戻っている方も多いかと思います。
昨日は無病息災を願う「七草粥」の日でしたね。年末年始のご馳走で疲れた胃腸にも優しいものと聞きます。
さて、本日のお口豆知識は、歯ブラシの選び方です。
みなさん歯ブラシはどんなものを選んでますか?
ドラッグストアやスーパーなどで目についたものでしょうか、CMでよく見かけるものをお使いの方も多いことと思います。
歯ブラシは毛先がかたいほどプラーク(歯垢)が落ちやすくなります。
しかし、あまりに硬すぎると歯と歯の間に入りにくかったり、歯や歯ぐきを痛めることにもなってしまいます。
基本的には普通のかたさを選ぶようにしましょう。
また、歯肉が腫れている場合は、刺激を与えないようにやわらかめの歯ブラシがおすすめです。
適切なかたさのものでも、しっかり歯に当たらないのでは意味がありません。
小さなお口に大きな歯ブラシでは隅々まで磨くことが難しいでしょう。
反対に、大きなお口に小さな歯ブラシでは時間がかかり磨き残しの恐れもあります。
サイズも自分の口に合ったものを選びましょう!
主に使用するメインの歯ブラシが決まったら、さらにしっかり磨けるように、さまざまな歯磨きツールを使ってみるのもいいでしょう
例えば、歯の隅々を磨く小さな歯ブラシ、歯と歯の間の隙間を磨く歯間ブラシ・フロスなど磨きにくいところ専用のツールがいろいろあります。
ぜひ自分に合ったツールを探してみてくださいね。
歯ブラシには寿命があります。
毛先が広がってくると磨きにくくなるのでそのあたりを目安にされている方も多くみられます。実は歯ブラシの寿命は1ヶ月と言われています。それ以上使うとブラシ先のナイロンが劣化して細菌がつきやすくなってしまいます。
1ヶ月以上使った歯ブラシにはトイレの水の約80倍も細菌がいるという報告もあるぐらいです。
歯ブラシがすぐに大きく広がってしまうのはブラシの力が強く力を入れすぎなので注意が必要です。
歯ブラシはたくさん種類もあって何を選んだらいいか分からなくなってしまいますよね。
「歯ブラシは自分にあっているのかな?」疑問に感じたら歯科クリニックでご相談くださいね。ご自分でお使いの歯ブラシを持参していただくのもいいかもしれません。
歯ブラシ選びのお手伝いをさせていだだきますね。
美味しい食事、楽しんだ後はしっかり歯磨き忘れずに!
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だらだら食べていませんか? 〜お口豆知識
2019年12月18日
枕草子でも「冬はつとめて」と言われていますが、冬の朝は気持ちがいいですね。
寒いですけど、がんばって早く起きると朝焼けがキレイな光景に出会えたりします。
早起きを心がけたいなと思います。
さて、本日のお口豆知識は「不規則な食生活と虫歯の関係」です。
実は食べ方次第でむし歯にもなりやすいというお話です。
「ダラダラ食べ」や「間食」はダイエットの大敵。
でもそれだけではありません。不規則な食生活が続くと、むし歯にもなりやすいと言われています。
どういうことなんでしょうね?
食事をすると、食べ物に含まれる糖質により、わずか3分ほどでむし歯菌が歯の表面を解かし始めます。
これを「脱灰(だっかい)」といいます。
しかし、しばらくすると、今度は唾液の作用により溶けた表面が再び修復されていきます。
これを「再石灰化」といいます。
歯の表面はこのように「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しています。
つまり、これは、むし歯になたり、治ったりを繰り返している状態です。
しかし、「脱灰」が進みすぎると、唾液の力では修復できなくなり、やがて歯の内部まで溶け出します。
こうなると歯科医院での治療が必要になってしまいます。
このように、お口の中では「脱灰」と「再石灰化」が繰り返されています。
しかし、ダラダラ食べていたり、間食などが多いと「脱灰」ばかり進むようになり、治療が必要な「むし歯」になりやすいのです。
むし歯になりにくい食生活のポイント
そこで、日常生活でむし歯を防ぐには次の3つが非常に有効です。
①ダラダラ食べ、間食をやめる
「脱灰」の時間を少なくする
②食後にしっかり歯を磨いて「糖質」「むし歯菌」を洗い流す
「脱灰」の原因を排除する
③「キシリトール」「リカルデント」などを摂取する
「再石灰化」を強化する作用がある
とここまでお話ししてきようにダラダラ食べや間食は歯にとってあまりよくないものなんですね。
規則正しい食生活が歯を健康に保つことにもつながっているんですね。
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親知らずのトラブル お口豆知識
2019年12月4日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
ぐっと冷え込むようになって冬の訪れを実感しています。先日は今年初めて石油ストーブをつけました。暖かくして過ごしていきましょう。
さて、本日の話題は「親知らず」です。
親知らずは歯の一番奥にあって、しっかりと生えていないことが多く、そのためさまざまなトラブルの原因ともなります。
「むし歯・歯周病・炎症の原因になる」
しっかり生えていないと、親知らず周辺にむし歯や歯周病の原因となるプラーク(歯垢)がたまりやすくなります。
親知らずそのものはもちろん、隣の歯までもがむし歯や歯周病のリスクにさらされることになります。
親知らずが生えきらず、歯ぐきがかぶっていると、そこに最近が入り込んで炎症をおこすことがあります。
「かみ合わせにも影響」
しっかり生えていない親知らずは、しっかりと噛み合わないため、お口全体のかみ合わせにも悪影響を及ぼすことがあります。
かみ合わせが悪くなると、アゴだけでなく身体全体にも影響することがあります。
「抜歯したほうがいいの?」
しっかり生えていて、食事の際などにも機能している場合は、できるだけ抜かないようにします。
しかし、横向きに生えていたり、頭だけが出ている、もしくはすでに大きなむし歯になっているような親知らずは、その歯だけでなく、他の歯までもむし歯や歯周病になってしまう原因になります。
なんらかのトラブルがあった場合はもちろん、将来的にみて周りに悪影響を及ぼすと考えられる場合には、抜歯をおすすめすることがあります。
こんな場合には抜歯をおすすめすることがあります。
このような症状があっても、親知らずを抜かないほうがよい場合もあります。
埋まってる親知らずや横向きの親知らず、隣の歯に影響もありますがいちがいに全部ぬいたほうがいいといえません。
くわしくは歯科医院までご相談ください。
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喫煙と歯周病 〜お口豆知識
2019年11月27日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
日中暖かったり急に寒くなったりと目まぐるしいですね。寒くなると暖かいものが恋しくなります。
お鍋やシチューをふうふう言いながら食べるのも冬の楽しみです。
さて、本日のお口豆知識は「喫煙と歯周病」の関係についてです。
まずはこの表を見ていただきます。
発ガン性物質やさまざまな有害物質を含んでいる煙草の煙。様々な健康への悪影響が知られていますが、歯周病も例外ではありません。
歯周病は細菌感染によって歯周組織が破壊される病気。喫煙による一酸化炭素やニコチンの摂取により、血管収縮、免疫力の低下などを引き起こし、歯周病菌の活動が活発化します。ある統計によると、喫煙者の歯周病リスクは非喫煙者の2〜6倍にも高くなるといわれています。
1日に吸う本数によって歯周病のリスクが高まっていくのです。
歯周病治療は口腔内の歯周病菌を減らし、人間本来のもつ自然治癒力を利用して歯周組織の状態を改善させていきます。
つまりどんなに歯科で治療をしても、患者さんのもつ治癒力が低ければ、状態がなかなかよくなりません。
そのため、喫煙はその有害物質により、自然治癒力に大きな悪影響を及ぼし、歯周病の治りを悪くします。
それだけでなく、重症化しやすくなりますので十分な注意が必要です。
ということは、喫煙者は歯周病にかかりやすく、治りが悪いということが言えそうです。
このところの健康志向を求める動きから公共の場所や飲食店など分煙化から禁煙化へとどんどんシフトしてきています。
受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正案が本年3月9日に閣議決定されたりと喫煙を取り巻く環境はますます世の中の禁煙に向けて加速していきそうです。
受動喫煙での歯周病との関連は分かっていませんが少なからず影響はあるのでしょうね。
私も喫煙者ですがなかなか禁煙には踏み切れないです。でもこうしたいろんなリスクを思うとそろそろ考えないといけないのかなとも思ってみたり。
禁煙外来で通院して禁煙を成功させる方も多いときくとそれならやってみようかなとも思ってみたり。
話はそれましたが、大事なのは喫煙は歯周病にも影響があることを認識しておくことです。
せっかく定期検診で歯医者さんに通って歯磨きもしっかりしているのに歯周病が進んでしまうのはちょっともったいないですよね。
喫煙と健康、私もそろそろ本気で考えないといけないと思っています。
お口元からの健康守っていきたいですね。
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歯みがきできていますか? 〜お口豆知識
2019年11月20日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
北風が冷たく冬の訪れを感じるようになってきました。
さて、本日は「歯のみがき方」についてです。
歯はとても複雑な形をしています。また、歯並びによってはなかなか歯ブラシが届かないところもあります。
自分ではしっかり磨いているつもりでも、チェックをしてみると、多くの歯に磨き残しがあるということも頭の片隅にあるといいです。
正しい歯みがきをする上でなによりも大切なこと、それは、自分のみがきにくいところが、いったいどこなのかを正しく知ることと言われています。
歯みがきには様々な手法があります。しかし、どれも最終的な目的は「しっかりプラーク(歯こう)を落とすこと」。つまり、大切なのは自分のみがきにくい歯を知り、しっかりみがけるようにすることです。
それには、まず歯科クリニックでしっかり指導してもらうのがもっとも近道。
染め出しをすれば、みがき残しがすぐにわかります。
自己流でがんばるよりも確実にプラーク(歯こう)を落とせるようになりますよ!
皆さんもよく名前はご存知の「プラーク(歯こう)」ですが、これはただの食べかすではありません。
その正体は「細菌のかたまり」。
この細菌がむし歯や歯周病などを引き起こします。食後の食べかすはおよそ3分程度経過するとプラークに変化し始め、むし歯の原因となる酸を出し始めるといわれています。
そのため歯みがきはプラークになる前の食後3分以内がベストです!
遅くとも食後10分以内にはみがきたいところですね。
余談ですが、私は常に歯ブラシと歯みがきをカバンに入れて持ち歩いてます。旅行先で例えば何か昼食を摂るとします。そこで歯みがきできる環境にないと公園や道の駅とかを探して歯みがきをするのです。なんとなく癖になっていて食後に歯みがきできないとちょっと気持ちよくないです。
こんなところがみがきにくい!ベスト3です。
第1位 歯並びが悪いところ
第2位 利き手側の歯
第3位 前歯の裏側(上下とも)
ご自分でみがきにくいと思っていたところとあてはまりましたか?
磨きにくいところを意識してブラッシング習慣続けていけるといいですね。
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根尖病変(こんせんびょうへん) 〜お口豆知識
2019年11月6日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
朝晩の冷え込みと日中の気温差があって風邪に要注意です。
暖かくしてお過ごしくださいね。
さて、今日は、根尖病変(こんせんびょうへん)についてです。
「根尖」とは、歯の根っこの先端部分です。この部分が病気になってしまったものを、総称して「根尖病変」といいますむし歯で神経をとったところが腫れたり、歯根が割れてしまうなどの原因で細菌が感染し、膿(うみ)ができたりします。自覚症状が無い場合もありますが、放っておくと痛み出したり、周りの健康な歯への影響、さらには全身疾患の原因となる場合もありますので、発見したら適切な対処が必要です。
治療方法について
1.)感染根管治療
根管内の細菌が病気の原因の場合、まずは、根管内をしっかりと清潔な状態にします。とくに奥歯の根管はとても複雑で、大変細かい作業なので数回の治療が必要になることが多いです。
2.抜歯
細菌を除去するための治療を行っても、どうしても状態が改善しない場合、細菌に犯された病巣を残しておくことは、痛みはもちろん、周囲へ歯などへの悪影響も大きいため、歯を抜くことになります。
ご自分の歯が残せるのが一番ですので根っこの治療は時間がかかっても途中で辞めたりしてしまわずに治療を進めることが大事ですね。
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フッ素 〜お口豆知識
2019年10月23日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
朝晩の冷え込みで秋が深まったと実感しています。そろそろ紅葉の見頃になってくるでしょうか。
さて、今日はフッ素についてのお話です。
フッ素は、歯そのものを丈夫にしてくれるのと同時に、むし歯菌の力をも弱めてくれるむし歯予防に欠かせないものです。
「歯の再生力があがる!」
実は、歯は食事のたびに溶けたり(脱灰)、再生したり(再石灰化)を繰り返しています。
脱灰ばかりが起こるようになると、やがて再生できなくなり、むし歯になります。フッ素はこの再生(再石灰化)を促進させる効果があります。
「歯が丈夫になる!」
歯は表面が結晶になっています。しかし、通常の歯の表面はとても弱い結晶で、むし歯菌が作り出す酸によって溶かされ、むし歯となります。そこでフッ素を使い、結晶の力を強くします。特に乳幼児や小さなお子さんは、まだ歯が丈夫でないため、フッ素による歯質強化を強くお勧めします。
フッ素は確かにむし歯になりにくい状態をつくりますが、それによって、完全にむし歯が予防できるものではありません。
あくまでもむし歯予防の基本は毎日の歯みがき。このブラッシングとともにフッ素を併用することではじめて、高い予防効果を発揮します。
もちろん、一度むし歯になってしまったら、フッ素を使ってもそれだけでむし歯が治るものではありません。
「フッ素の効果を高めるために」
・フッ素を塗る前に、きちんとプラークを落とす(プラークコントロール)
・定期的に、隅々までフッ素を塗る
・フッ素を塗ったら、30分くらいは飲食しない
フッ素は効果の高いものですが過信せずに毎日の歯みがきしっかり行っていきたいですね。
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生活習慣と歯周病 〜お口豆知識
2019年10月9日
つくば市からこんにちは、ホワイトエッセンス デンタルオフィスゴリのはまです。
週末にかけて台風が日本列島に近づく予報が出ています。
風で飛びやすいものをしまったり固定したり、いまからでも備えておきたいですね。
さて、今日は生活習慣と歯周病の関係についてお話します。
歯周病は生活習慣病です。つまり、毎日の生活が歯周病に大きく影響しており、歯周病にかかりやすくなったり進行を早めたりします。
毎日の生活習慣の改善は、歯周病のケアにとってとても大切です。
歯周病の原因となる歯周病菌は糖分によってどんどん増殖していきます。
糖分の摂り過ぎは肥満だけでなく、歯周病のリスクも増大させます。また、間食のしすぎはむし歯の原因にもなるので注意が必要です。
また、歯周病は糖尿病の進行とも深く関わっています。普段から高カロリー、高脂肪、塩分過多な食事を控えるように注意しましょう。
ビタミン、カルシウム、タンパク質、鉄分などを含んだバランスのよい食事を心がけましょう。
喫煙の影響は、歯周病にも深くおよびます。喫煙者が歯周病になる確率は非喫煙者に比べて2倍〜6倍にもおよぶという統計結果もでているほどです。
しかも、一度歯周病になってしまうと、喫煙者は進行が早く、さらに治療をしても治りにくくなります。歯周病をはじめ、あらゆる健康面に悪影響を与えますので、喫煙はできるだけ控えましょう。
ストレスや睡眠不足にも注意が必要です。
歯周病の原因は細菌によるものです。つまり、体の抵抗力が下がってしまうと、歯周病菌が繁殖してしまいます。
ストレスや睡眠不足は、体の抵抗力を奪ってしまうので、結果的に歯周病になりやすく、また、治りも悪くなってしまいます。
規則正しく、ストレスのない生活を心がけましょう。
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